平成の終わりに、個人的名演ベスト3
こんにちは!
平成の終わりだというのに風邪をひいて鼻水ずるずる、クラリネット吹きの樋渡です。
本日4月30日をもって、とうとう平成というひとつの時代が終わります。私が産まれたのは平成5年、そして今は25歳。成人したのは5年前ですが、子どもから大人になるまでのほとんどを占めているのが平成です。せっかくの区切りなので、平成ベスト3として、私の中での平成の名演(お客さんとして行った演奏会)を振り返ってみたいと思います。
◆中学生の時に聴いた仙台フィル
まずひとつめ。
仙台フィルのボレロ!
ちなみに私が人生で初めて聴いたオーケストラは山形交響楽団、中学一年生の春でした。音楽鑑賞教室で山響を聴ける機会があったのです!
…が、しかし。
この頃はまだ吹奏楽部どころか中学に入ってもまだまもなく、音楽どうのこうの以前に記憶がおぼろげであるのです(笑)「山響を聴いた」という事実しか覚えていない、何とも残念な思い出です。
というわけで、山響ではなく仙台フィル、こちらは他のプログラムこそ何をやったのか覚えていないのですが、「ボレロ」に感動した事ははっきりと記憶にあります。
オーケストラって何?吹奏楽となにが違うの?みたいな状態で聴いた山響(ほんとうにもったいない)とは一転して、見かけたチラシのたまたま知っていた曲である「ボレロ」に惹かれて、酒田に来た仙台フィルを聴きに行きました。それに、「プロの演奏」というものを意識して聴いたのはこの時が初めてだったんじゃないかと思います。
冒頭のスネアから伝わる緊張感、次々と変わる音色、終盤の盛り上がりには鳥肌が立ち、感極まって泣きそうになった事、音楽に感動するってこういうことか、という初めての体験に感動したことを覚えています。
◆メイエのフランセ
これはつい最近の演奏会!こちらは山響とポール・メイエの共演。
フランセのクラリネット協奏曲という、クラリネット吹きならば一度は生で聞いてみたいと誰もが思うであろう曲!卒試でこぞってみんなやりたがる華やかな曲です。(もちろん超難しい)
しかしそれがなんと、山形で聴ける、しかも山響、ソリストは世界最高峰のクラリネット奏者 ポール・メイエ!!!
こんな贅沢があって良いのか?!というコンサート。
CDで聴いていた人の音楽が目の前で繰り広げられているのを聴けて、本当に幸せでした。
もともとテンポが早くて有名なメイエ氏ですが、案の定爆速フランセでサイコーでした。テンポが早いのにどこまでも飄々としていて余裕たっぷりで、でも音楽の内容は濃くて…どうやったらあんな演奏出来るんだろうな。自分が今吹いている楽器を疑うレベルで素晴らしかったです。
そしてさらに凄いのが吹き振りというところ…!!共演している山響の皆様も素晴らしかった。何度もいうけど、これ東京じゃなく山形で聞けたんですよ…?!??!
◆佼成ウインドの「呪文とトッカータ」
これはこの曲、というよりこの時の定期が全部素晴らしかった…
昨年11月の佼成ウインド定期演奏会。指揮者はカーチュン・ウォン!
プログラムは、ジェイムズ・バーンズ「呪文とトッカータ」、マルコム・アーノルドの「ピータールー序曲」、それと新編曲の「展覧会の絵」。プログラム記載のプロフィールを読むと、指揮者のカーチュン・ウォン氏が初めて買ったCDがなんと佼成ウインドの呪文とトッカータということで、指揮者にとってみても憧れのバンドを思い出の曲で指揮できるという…もうすでにこの話だけでも、うわ〜!!!となりました。最高すぎません?
曲が始まる瞬間にピリッと空気が変わって、佼成ウインドの演奏会には何度も来てるはずなのに初めて聴くような衝撃でした。
冒頭部はズドーンと思い雰囲気なはずなのに、なぜか神秘的というか、でも高揚感がある、なのにちっとも散らかった感じはしない!
一曲めにこの選曲というのは中々なさげでかっこいいな〜と軽い気持ちでわくわくしていた自分、あの冒頭部ですでにノックアウトされていました。カーチュン・ウォンの音楽に引き込むにはぴったりだったと思います。
また振りに来てくれないかな…
というわけで、私的ベスト3はこんな感じになりました。本当は最後の佼成ウインドはピータールーと迷ったのですが、衝撃度で言ったら呪文とトッカータかな、と。
本当はもっともっと色んな演奏会の紹介をしたかったのですが、収集がつかなくなるのでこのくらいにしておきます!
令和もいろんな演奏会に出向いて、たくさんインプットしていきたいです。
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