音大生は、チャンスがあるならぜひ特殊管をやるべし

こんばんは!
クラリネット吹きの樋渡彩です。


突然ですが、特殊管を吹いたことがある人はどのくらいいるでしょうか?


クラリネットには様々な種類があり、一般的なB♭管クラリネットの他の楽器を、

特殊管

と呼んでいます。

クラリネット族の楽器、特殊管についての詳細はこちらのページをどうぞ。


さて、タイトルにある通り、クラリネット吹きならば、特に音大生は学生のうちに特殊管を経験するべきだと私は思っています。

ちなみに私は中学の吹奏楽部がきっかけでクラリネットを始めましたが、中学・高校とずっとB♭管しか吹いたことが無く、特殊管は大学に入ってから初めて触れました。


初めて吹いた特殊管は、アルトクラリネット。大学一年生の吹奏楽の授業でした。

中学生の時からお世話になっていたクラリネットの先生がもともとバスクラ吹きだったということもあり、「大学入ったら特殊管やってみるといいよ!」という助言のもと、吹奏楽のパート決めでさっそく「アルトクラ、やる!」と手を挙げた私。
ちなみに先生に倣ってバスクラ、ではなくひとまわり小さなアルトクラにしたのは、自分の身長の低さや手の大きさからの不安でした(笑)


それを皮切りに次々と特殊管に手を出し、今でこそ、「B♭管吹いてる方が珍しい」と言われる程の特殊管キャラの私ですが、この最初のアルトクラには相当苦労しまして…

・レジスターキィから上の音が出ない
・キィの感覚に慣れず指がまわらない
・音程が合わない

おそらく、特殊管を担当するにあたって最初にぶち当たる壁がこの三つでしょう。
「特にレジスターキィから上の音が出ない」というのは大問題で、フレーズを吹いていても一定の高さ以上の音が全く出せませんでした(笑)


それでも毎日諦めずにアルトクラを吹き続けると、

ある日突然、音がなめらかにつながるようになった!!



ほんとかよ、って話ですが、毎日のように吹いてると音を出すツボが自然と身についてくるんですね。この日を境に自信がつき、特殊管の楽しさにのめり込んでいきました。




「特殊管やったらいいじゃん」って言うと、「いや、でも私吹けないし…」って言ってるそこのクラ吹き!

いいですか、

最初は誰だって吹けません!!!




私は事あるごとに言ってますが、特殊管は出来るできないじゃなくて、やるかやらないか、だと思っています。


特にクラリネットの場合、高音から低音まで幅広い音域の特殊管が揃っています。
メロディだけじゃなく、バスクラやコントラを演奏することで、メロディとして目立つばかりじゃなく支える側を経験できます。
アルトクラを演奏することで、対旋律というものの楽しさを知ることができます。

それにコントラアルトクラリネットやコントラバスクラリネットは大学を卒業してしまうと吹く機会なんてそうそうありません。


また、特殊管をやることで、他の楽器の人に覚えてもらいやすくなるというメリットもあります。私は大学一年の時にアルトクラを吹いたおかげで、金管楽器の子たちからも「アルトクラ吹いてた子だよね!」と覚えてもらえていて、仲良くなるきっかけにもなりました…!




難しそう、音が出ないかも、などいろいろ不安はあると思います。でもやらずに通り過ぎてしまうより、きっと経験してみた方が自分の音楽の幅も広がると思います。


この記事を読んで、少しでも特殊管をやりたいという人が増えてくれたらいいなと思います!





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